平成18年4月1日、弥富町と十四山村が合併し愛知県内35番目の市として「弥富市」が誕生しました。弥富市は、人口43,663人で、名古屋市の西側20km圏内に位置し、南部は、名古屋港西部臨海工業地帯をへて名古屋港の港湾海域に臨んでいます。また、西側は三重県に隣接しています。面積は、48.18km2であり、東西が約9km、南北が約13kmと南北に長い地域です。そして、海抜0メートル地帯が大きく広がる、極めて平坦な地形です。
本市を含む木曽三川下流域の歴史は江戸時代に始まり、明治初期には弥富の前ヶ須宿から十四山を経て名古屋の熱田に至る新東海道が開設され、その後名古屋と関西方面を結ぶ関西鉄道(現JR関西本線)が開通し、昭和初期には関西急行電鉄(現近鉄名古屋線)や国道1号が開通しました。昭和30年代以降には、名四国道(現国道23号)が通るとともに、近年では東名阪自動車道、伊勢湾岸自動車道というように東西を結ぶ動脈が築かれてきました。
また、本市は干拓で作られた地域が多く、人々が水との闘いを繰り返してきました。特に、昭和34年の伊勢湾台風の折には、海岸や河川の堤防が決壊して、甚大な被害を受けました。
昭和40年代には、名古屋市との行き来に便利な地域として、鉄道駅周辺を中心としてベットタウンのように住宅開発が進み、人口が大きく伸びました。今日でもマンション開発などが見られ、人口が穏やかに伸びていますが、本市の北部、南東部の区域には水田地帯が豊かに広がっており、都市部から農村部、海岸部までを持つ豊かな地域を形成しています。
○弥富市の特産品「金魚」・「文鳥」
「金魚」は生産量日本一を誇ります。また、生産地としてだけではなく、流通拠点としても我が国有数の市場となっており、日本にいる金魚の全品種である約25種類すべてが当市で揃います。
「文鳥」特に「白文鳥‥全身が純白で、くちばしと眼環が紅色、脚は淡紅色」は、飼育農家で明治初年に突然異変により誕生し、飼育改良の結果、現在は日本唯一の白文鳥の特産地にまで発展しました。
○市 章
水平は平和を、円形は市政の円満を、水平を突き抜ける山型は発展を、左右同型は合併町村の円満な発展を表現しています。
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