「誇りときずなを守り育てる伝統と創生のまち南丹市」
平成18年1月1日、京都府船井郡園部町・八木町・日吉町、北桑田郡美山町が合併し、南丹市が発足しました。本市は、京都府のほぼ中央部に位置し、北は福井県と滋賀県、南は兵庫県と大阪府、西は綾部市と京丹波町、東は京都市と亀岡市に隣接する面積616.31km2の京都府で2番目に広大なまちです。平成18年4月1日現在、人口は、36,176人、世帯数は13,281世帯です。
四季折々の風情を彩る山々に囲まれた南丹市には、先人から守り受け継がれてきた自然の恵みが豊かに息づいています。桂川水系の大堰川と芦生原生林を源とする清流由良川が流れ、特別天然記念物のオオサンショウウオや高く澄んだ鳴き声のカジカガエル、"渓流の宝石"と呼ばれる色鮮やかなカワセミ、アユモドキやハッチョウトンボなどが生息し、ここで暮らす人々に潤いと安らぎを与えてくれています。この豊かな自然環境は、住民が最も誇りとしてきたもので、自然を敬い、共に生きて、日本一の温かい田舎風景を守っています。
南丹市美山町には、今でも多くのかやぶき屋根の家が残されており、日本の原風景を伝える貴重な地域として、一部地域(北集落)が文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。また、慶安3年(1650年)の建築といわれる「石田家」は、入母屋造りの「北山型」の原型を残す貴重な建物として保存されており、現存する農家住宅の中で日本最古のものとされています。山あいに寄り添うように立ち並ぶかやぶき民家の里には、訪れる誰もが懐かしさと安らぎを感じ、かやぶき屋根とともに歴史と人情が保存・伝承されています。
また、京都縦貫自動車道園部インターからすぐの所に、「京都新光悦村」の整備が平成18年度末の完成予定で現在進められています。「京都新光悦村」は、日本の芸術や工芸の発展に大きく寄与した本阿弥光悦の「光悦村」の精神を継承した、伝統文化産業と先端産業が融合する新しい「ものづくり」の拠点をめざし、人材育成と新たな観光スポットとしての地域振興の活性化に大きな期待が寄せられています。
南丹市は、「受け継がれる歴史」と「新しく創り出す未来」を市民全体の手で守り育てて、誇りと希望の溢れる日本一温もりのあるふるさとづくりをめざします。
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