平成18年3月20日、甘木市、朝倉郡杷木町及び朝倉町の1市2町が新設合併し誕生しました。
本市の人口は平成18年3月31日現在で60,900人で福岡県のほぼ中央部に位置し、東は朝倉郡東峰村、大分県日田市に、西は朝倉郡筑前町に、南は筑後川を境としてうきは市、久留米市に、北は嘉麻市に接しており、東西約25km、南北約15km、総面積246.73km2で、中心地から福岡市まで30km以内の大都市圏内にあります。
北部から東北部にかけて古処山、馬見山など800〜1,000m級の山々が連なり、豊かな動植物が棲息する自然環境に恵まれ、山麓地帯では柿、なし等の果樹栽培が行われています。
南部では、筑後川やその支流の佐田川、小石原川、桂川、赤谷川などの河川が流れ、これらの河川によって潤される平野部は、肥沃な水田地帯を形成し、米麦やブランドとなっている博多万能ネギの栽培が行われています。また、小石原川には江川ダム、佐田川には寺内ダムがあり、福岡都市圏の水がめとなっています。
筑後川流域の平坦地は、高い生産性によって古くから栄え、全国的にも貴重な多重環濠集落である平塚川添遺跡や杷木神籠石をはじめ、多くの弥生時代の遺跡や古墳が発見されており、卑弥呼が統治した邪馬台国をこの地域とする説も唱えられています。斉明天皇の伝説ゆかりの地や南淋寺、普門院などの多くの古社・古刹も存在しています。
中世には、秋月氏がこの地を支配し、江戸時代には福岡黒田藩と支藩の秋月藩とに分かれて統治されました。城下町として栄えた秋月は、現在、筑前の小京都として、観光客に親しまれています。
また、筑後川流域の生活からは、朝倉三連水車や原鶴温泉の鵜飼いなど特徴ある生活文化が生まれています。伝統工芸は、秋月和紙・草木染め、武者幟・竹工芸などがあります。長安寺バタバタ市や全国でも数少ない奇祭といわれる阿蘇神社の泥うち祭や大山祇神社のおしろい祭など多くの行事・祭事も受け継がれています。
道路網については、福岡方面と日田方面を結ぶ国道386号が東西に貫く主要幹線道路となっています。南北を貫く国道322号・500号などの幹線道路と県道・市道が各地域を結んでいます。また、市の中心部を東西に貫く、大分自動車道は市域に甘木、朝倉、杷木、3箇所のインターチェンジを持ち、交通量も増加しています。
【市章】
朝倉市の頭文字のAとSを図案化し、グリーンは山野を、ブルーは川を表現しています。ふたつのカーブは朝倉市民の融和と強調を、三角は、朝倉市民の発展を意味しています。
|