本渡市・牛深市・有明町・御所浦町・倉岳町・栖本町・新和町・五和町・天草町・河浦町の2市8町が合併し、平成18年3月27日に誕生した天草市は、熊本県南西部に位置し、周囲を藍く美しい海に囲まれた天草上島と天草下島及び御所浦島などで構成する天草諸島の中心部に位置しています。
総面積約683km2の地形は、県内で最も広い面積を誇りますが、そのほとんどが山林で占められ、急峻で平野部は少なく、河川沿いの平地部や海岸線の河口部に市街地や農地が展開し、市街地を結ぶように海岸線沿いに国・県道等が配置・整備されています。
産業は、温暖な気候を活かした農業や、豊かな水産資源を活かした漁業を主として発展してきました。また、自然景観、南蛮文化やキリシタンの歴史など、多くの観光資源にも恵まれています。
県庁所在地の熊本市からは、車で2時間ほどを要しますが、産業の発展や地域間交流など、福岡・長崎・熊本・鹿児島を結ぶ九州西岸地域の拠点としてあらゆる分野において発展が期待されている地域です。
熊本地方気象台本渡地域観測所における過去10年間の年平均気温は16.7℃で、最高気温は35.3℃、最低気温は−2.9℃となっています。暖流の影響で、海岸部の一部において無霜地帯があるなど、冬は暖かく、夏は比較的涼しい海洋性の気候を呈しています。
また、年平均降水量は1,950mmで、6・7月の梅雨期に年間の約1/3 の降水が集中し、7月から9月にかけては台風が接近しやすい時期とも重なり、度々、風雨による被害が発生しています。
平成17年国勢調査速報によると天草市の総人口は、96,477人で、平成7年の2市8町の合計人口と比較して約6.3%減少しています。
世帯数は、35,447世帯で、近年ほぼ横ばいで推移してきたものが減少傾向を示しました。また、1世帯当たりの人員は2.72人と減少を続けており、核家族化が依然として進んでいます。
この天草という一つの大きな島の塊の中で、住民と行政が一体となり、地域の宝を磨きあげ、日本でここにしかない「誰もが誇りに思い、安心して心豊かに暮らせる安らぎの空間」を創る、私たちはそのような新市づくりの理念を「日本の宝島"天草"の創造」とし、宝のように輝き続ける新しく魅力的な都市を創ることを目指します。
【市章】
天草市の頭文字である「ア」を島と波に図案化し、広がる波紋は活気あふれる市民と市の発展を、緑と青は自然豊かな日本の宝島「天草市」を象徴しています。
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