(産業・経済)
本市は平成17年4月1日、宍粟郡山崎町、一宮町、波賀町、千種町が合併し「宍粟市」として発足した。
淡路島の1.1倍という広大な面積を有する本市は、古くから豊かな森林資源を活用した木材・木工製品・家具等の生産が地場産業として栄えた。道路交通網が整備された現在、大型量販店を中心としたロードショップが立ち並ぶ商業地域や、恵まれた気候風土と自然を活用した農林業・観光産業を振興する地域など、それぞれの地域の特性を生かした、調和の取れた地域へと発展しつつある。特に、黒大豆や自然薯の生産、手延そうめんの製造はもちろんのこと、木材の付加価値を高めるための取り組みとして宍粟材の振興にも力を注ぎ「宍粟(しそう)」のブランド化を推進するなど、地域の産品を存分に生かした特産品づくりを積極的に推進している。
(観光・文化)
「播磨国風土記」の時代から「宍禾郡(しさはのこおり)」をふるさととし、家原遺跡、播磨国一宮伊和神社、和鉄の産地、さらに近世では城下町として有数の歴史を刻み、この間、地域独特の祭りや伝統芸能が人々の心とともに受け継がれてきた。
平成元年、環境適合型しそう森林文化の創生を理念に『しそう森林王国』を建国し、平成4年には豊かな森林資源を生かした県民オアシスとして兵庫県と県民協定を締結した。この『しそう森林王国』には、県下最高峰氷ノ山を背景に紅葉の名所である赤西、音水、福知渓谷や良質の雪と都市部からのアクセスの良さで評判の戸倉・新戸倉・ちくさ高原の3スキー場、ぶどうやりんごなどの観光農園、花と香りの美しい花菖蒲園・千年藤、伊沢の里・まほろばの湯・フォレストステーション波賀・波賀不動滝公園「楓香荘」などの湯の里、太公望が数多く訪れる揖保川本支流・千種川等々があり四季を通じて癒しの風景を醸し出している。
(その他)
本市では、しそう森林王国が目指す環境循環型の社会を実現するため、森のゼロエミッション構想を積極的に推進しながら宍粟からの「環境発信」を目指している。
(市章の由来)
宍粟市の頭文字「宍」を図案化。播磨の豊かな緑に包まれて、明るく輝き、元気に育って行く子どもの姿をイメージし、人と自然が共に響き合いながら発展して行く新市の様子を表現。 |