三条市は平成17年5月1日に栄町及び下田村と3市町村の新設合併により誕生しました。
本市は、新潟県のほぼ中央に位置し、東部は緑豊かな森林が福島県境までのび、そこを水源とする清流五十嵐川が市街地を東西に横断しています。北西部は日本一の大河である信濃川の沖積平野が広がり、桃・梨をはじめとする果樹栽培や越後コシヒカリで知られる稲作を中心とした豊かな穀倉地帯が広がっています。
交通面では、上越新幹線の燕三条駅と北陸自動車道の三条・燕I.Cが隣接し、更に一般国道8号線が平行するなど、全国でも珍しい交通の利便性を持ち、産業・交通の要衝であると同時に県央圏域の中核都市としての機能と役割を担っています。
新「三条市」の象徴ともなる市の花は下田村に古くから群生している「ひめさゆり」、市の鳥は栄町から日本鶏芝地鶏の生息地として知られる「芝(しば)地鶏(ちどり)」、市の木は三条市の保内五葉の産地から「五葉松」に決定し、10月22日の合併記念式典において発表されました。
三条市は地場産業である「金物」の製造を通じて培われた伝統に匠の技と先端技術が調和する金属製品を主体とした新技術・新商品開発が盛んな金属産業都市です。三条鍛冶の歴史は寛永2年(西暦1625年)に農家の副業として和くぎの製造を指導・奨励したのが始まりとされています。
そこで今では三条鍛冶の伝統を受け継ぐものとして三条鍛冶道場が本年4月にオープンしました。これはものづくりの体験研修を通じて三条の伝統的な鍛冶や木工等の技術が体験できる施設です。中でも、熟練職人の指導による切り出し小刀づくり体験講座は全国唯一です。
観光面では東部に笠掘ダムがあり、県営ダムとしては三面ダムに続く古い歴史を持つ多目的ダムです。ダム周辺は特別天然記念物のニホンカモシカが生息する保護区となっており、カモシカ遊歩道、笠堀湖キャンプ場などがあり、奥早出粟守門県立自然公園の美しい自然を満喫することができます。
また、三条では凧をイカと呼び、三条凧(いか)合戦(がっせん)が行われます。六角の巻凧(まきいか)が大空に舞いあがり、揚げ師の競い合いでお互いの凧糸でこすり、相手の凧を落として競う合戦で、陽春の青空に武者絵の空中絵巻を繰り広げます。
今ではその凧がインテリアや天空に揚がる縁起物として子供の成長を願う誕生祝いにも喜ばれています。
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