平成17年10月1日、熊谷市ならびに熊谷市に隣接する大里郡大里町および妻沼町が合併して、新「熊谷市」が誕生しました。
新市は、関東平野のほぼ中心、東京都心から50〜70km圏に位置し、南に荒川、北に利根川が流れ、面積は137.03平方kmあります。
本市は古くから中山道の宿場町として栄え、近代国家になってからも交通の要衝として、早期に鉄道が開通しました。現在JR熊谷駅から東京駅まで新幹線で約40分、在来線でも上野駅や新宿駅まで約60分で行くことができます。
平成17年10月1日現在の人口は194,602人であり、埼玉県で9番目、県北で最大の人口を有します。
気候は、夏は都心の熱気が南東の風に吹き寄せられて、関東地方の中でも大変暑く、冬は、晴天が続き、「赤城おろし」と呼ばれる北西からの乾いた冷たい季節風が吹きつけますが、近年は大きな災害などもなく、大変暮らしやすいところです。
市内には、平家物語に登場する、坂東武者の熊谷二郎直実公ゆかりの熊谷寺や斉藤別当実盛公の開基となる妻沼聖天山があり、季節の祭には多くの参詣者が訪れます。
また、利根川河川敷には、日本学生航空連盟の滑空場があり、昭和38年の開設以来、学生グライダーのメッカとして、全国約60校の大学生が飛行訓練に励んでいます。毎年3月には、「全日本学生グライダー競技選手権大会」が開催され、開会式に合わせて行われる「グライダーフェスタ」では、グライダーによる曲技飛行や古典グライダーの飛行などがあり大勢の家族連れ等でにぎわいます。
春は、荒川堤に2kmにわたり植えられた約500本のソメイヨシノが咲き誇り、見物の人たちでにぎわいます。その見事な景観から平成2年には「さくら名所100選」に選ばれています。
夏には八坂神社例大祭の「うちわ祭」が開催されます。12台の山車、屋台が熊谷囃子ともに市街を巡行する様は、その豪華絢爛さから関東一の祇園祭と称されています。
また、戦災からの復興を祝って始められた荒川河畔の花火大会は、毎年45万人以上の見物客を集め、熊谷の夏の風物詩となっています。
本市は、農業生産額は県内第2位、また年間商品販売額では県内第4位です。肥沃な土壌と広域交通網の要衝としての産業立地優位性を活かし、農業、商業、工業の各分野においてバランスのとれた産業振興を目指しております。
今後は、旧1市2町が持つそれぞれの歴史や伝統、文化を尊重しつつ、市民と一緒に「元気なまち、豊かなまち」づくりを進めます。
市章は、上部右が「ク」、同左が「マ」、全体で「谷」を表しています。
なお、新市の基本構想、基本計画等は今後策定する予定です。
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