朝来市は、平成17年4月1日に生野町、和田山町、山東町、朝来町が合併して誕生しました。
新市は、兵庫県北部の但馬地域の南端に位置し、播磨と但馬、京都と山陰とを結ぶ交点となっていて、古くから交通の要衝の地として発展してきました。
総面積403km2、人口35,729人(平成17年5月末日現在)で、総面積の4分の3を森林が占め、多様で豊かな自然は市の最大の地域資源です。地球温暖化防止対策の一環として森林資源が重要視される中で、分水嶺のまちとして水源地の保全に力を注ぐなど「環境の時代」にふさわしい「多自然居住のまち」の創造を目指します。
また、市内には古墳時代から近代にかけての多くの遺産があります。中でも平成14年に発掘された茶すり山古墳(5世紀前葉)は、直径約90mの近畿地方最大の円墳で、埋葬施設からは鏡、鉄器、盾など大量の副葬品が出土し、一級の資料となっています。このほかにも但馬地域最大の前方後円墳である池田古墳をはじめ、市内には数多くの古墳が存在し、この地に早くから文化が栄えていたことを物語っています。
近代に至るまでの文化財も多く、国指定の赤淵神社本殿、竹田城跡のほか、神子畑鋳鉄橋、生野銀山などの産業遺産が特徴的のものとして挙げられます。
市では、これらの歴史的遺産を有機的に結びつけ、新たな観光資源として整備、活用する考えを持っています。
さらに、あさご芸術の森美術館、和田山ジュピターホール、市内全域に整備されたケーブルテレビ網を活用して、積極的に文化、情報を発信するとともに、クラインガルテン伊由の郷、さのう高原、よふど温泉などの滞在型・自然体験型施設を効果的に生かし、都市と農村との観光・交流事業を促進していきます。 |