湯沢市は平成17年3月22日に旧湯沢市、旧稲川町、旧雄勝町及び旧皆瀬村が合併し誕生しました。秋田県の最南東部、奥羽山脈と出羽丘陵に挟まれた栗駒山地の北西麓に位置し、豊かな温泉郡を持つ地域です。山形・宮城両県に接し、湯沢市から県都秋田市へは直線距離で約70km、宮城県仙台市へも約95kmの位置にあります。気候は内陸性で気温の差が大きく、冬季は全国でも有数の豪雪地帯となっています。
この地域では縄文時代の遺跡が多数発掘されており、古くから人が住んでいたことがうかがえます。平安期の謎に包まれた才女「小野小町」は、雄勝地区小野が生誕地と言われ、多くの遺跡や伝承が守り継がれています。1193年には、小野寺氏が稲庭城を築き、約400年にわたり統治し、関ヶ原の戦いの後、1602年には佐竹領となりました。1603年、佐竹一族の義種が城主として湯沢城に入城以来、湯沢には佐竹南家の城下町が形成されました。1606年には院内銀山が発見され、藩直営の銀山として最盛期には銀山の人口が藩都を凌ぎ、天保の盛り山と言われました。
平成12年国勢調査では、旧4市町村の人口は58,504人で、世帯数は17,459世帯、平均世帯員数は3.35人となっています。
これまでの人口推移は、いずれの旧市町村も減少傾向にあります。年齢別構成比では14歳以下の年少人口、15歳以上64歳以下の生産年齢人口の割合が年々減少しているなかで、65歳以上人口の割合である高齢者人口比率は急速に高まり、県平均の23.5%や全国平均の17.3%を大きく上回っています。
平成12年の4市町村の農業粗生産額は114.9億円で、秋田県全体の5.6%を占めています。品目別では、粗生産額の約50%が米ですが、トマト、さくらんぼ、りんごや肉用牛などの産地でもあります。
高速交通網の整備として、東北中央自動車道の整備促進、山形新幹線延伸運動に取り組んでいます。また、生活基盤整備として、国道108.398号改良整備促進、下水道整備などを進めています。産業基盤整備としては、地熱発電施設の建設、地熱々水利用農業、匠の里(伝統工芸の里)整備、雄勝インターチェンジ周辺整備、皆瀬ダム周辺観光開発などに取り組んでいます。
|