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全国都市監査委員会


 山口県 柳井市(やない)

 柳井市は、平成17年2月21日に山口県の柳井市と大畠町の一市一町が合併し、新しい『柳井市』として誕生しました。
 本市は、山口県の東南部に位置し、沿岸部、内陸部、半島・島しょ部からなり、総面積の半分以上が山地丘陵地占められています。沿岸部一帯の土地は、北側の山地から南に向けて傾斜し、市街地は、その南側の平坦部と海岸に沿って形成されています。北部の内陸部には、山稜に囲まれて盆地が分布し、農山村集落が散在しています。半島・島しょ部は、比較的急峻な丘陵地が入り組んで海岸線に迫る変化に富んだ地形をなしており、瀬戸内海国立公園にも指定された自然景観を有しています。
 面積は、139.87km2で、土地利用は、山林が56.4%と最も多く、次いで農用地23.7%、宅地6.7%の順となっています。
 瀬戸内海型気候区に属し、冬も温暖で比較的雨の少ない過しやすい気候で、年平均気温は、沿岸部で15℃から16℃、標高500mの山々の北部に位置する山間部では14℃から15℃とやや低くなり、年間降雨量は、1,600mmmから1,700mm程度です。
 歴史的には縄文時代から人々の営みがあり、日本最大級の大鏡が出土した茶臼山古墳など多くの遺跡や史跡が残され、海と深いかかわりを持ちながら多彩で豊かな歴史をつむいできました。
 また、大畠瀬戸は、日本三大潮流として知られ、万葉集にも登場しています。
 中世に入ると瀬戸内の良港であった柳井津は、周防国における海上交通の要衝として重要視され、江戸時代には、瀬戸内屈指の商都として発展し繁華を誇っていました。
 幕末・維新の時代になると、この地域から、優れた詩人でもあった僧月性や秋良敦之助、白井小助などの多くの志士を輩出し回天の偉業をなしています。
 その後、明治期から戦後を通じても商業・卸売業や農漁業などの産業を中心に発展を続け、昭和30年代に金属・機械器具製造業などの都市型工業が定着し、豊かな自然と恵まれた気候・風土のもとで、産業と都市機能の充実を図りながら発展を遂げてきました。
 新市においては『人が輝く・夢が生まれる、瀬戸内のふれあい元気都市』として、さらに魅力ある都市創造を目指していきます。