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全国都市監査委員会


 富山県 富山市(とやま)

 平成17年4月1日に富山市、大沢野町、大山町、八尾町、婦中町、山田村、細入村の1市4町2村が新設合併し、人口約420,000人、面積1241.85km2の新「富山市」として新たに歩み始めました。
 本市は富山県のほぼ中央から南東部分に位置し、富山県の総面積の約3割を占め、北には豊富な魚介類を育む富山湾、東には雄大な立山連峰、西には丘陵・山村地帯が連なり、南は豊かな田園風景や森林が広がっています。
 市内には神通川や常願寺川など大小の河川が流れ、古くから川で結ばれた文化圏を形成しています。海の幸に恵まれた富山湾から登山家たちを魅了してやまない3,000メートル級の山々までが織りなす自然の姿は、世界第一級の景観をなしています。
 平野部は、豊かな農耕地帯として、また北陸路などの交通の要衝として古くから栄え、たびたび戦乱の地になっています。
 戦国時代、佐々成政が富山城に入城し、治水事業を手がけ、農業はますます盛んになりました。江戸時代になると富山藩10万石が置かれ、薬業や和紙などの産業が奨励され、飛騨街道や北前船航路などの交通・物流網の整備や越中売薬の独特の商法も相まって「くすりのとやま」として全国に知られるようになりました。
 明治以降、県庁所在地として、また北陸初の水力発電所が建設されるなど、豊かな電力を基盤とした工業のまちとして順調な発展をとげましたが、昭和20年8月の空襲により市街地は壊滅的な被害を受けました。
 戦後、上下水道など住環境の整備や農林水産業と商工業の発展に努めた結果、現在では日本海側有数の都市に成長し、平成8年には中核市に指定されました。
 近年は環境、バイオ、IT関連産業の育成に努めるとともに、立山連峰や越中おわら風の盆といった観光資源をいかした、観光産業の発展にも取組んでいます。
 また平成25年の北陸新幹線開業を見すえた富山駅周辺整備や中心市街地の活性化や地域の特性を生かした各種事業など市民と行政との「協働」によるまちづくり推進することにより、「立山あおぐ特等席」を目指し、さまざまな施策を展開しているところです。