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全国都市監査委員会


 高知県 四万十市(しまんと)

 高知県の西南地域、幡多郡の中心に位置する四万十市は、平成17年4月10日、中村市と隣接する西土佐村が新設合併し、誕生いたしました。
 四万十市は、今から約5百年余り前、前関白一条教房公が応仁の乱を避けてこの地に下向し、京都を模したまちづくりを行ったことが今日の繁栄の基盤になっています。残念ながら度重なる自然災害等により昔の街並みは残っていませんが、京都風のまちづくりの基本である碁盤目状の街並みや、祇園神社・東山・鴨川などの地名に小京都としての名残があり、土佐の小京都とも呼ばれています。また、四万十市は、南は太平洋、北は四国山地に囲まれ、市の北部から南部の太平洋にかけて日本最期の清流四万十川が流れる風光明媚な場所でもあります。
 合併時の四万十市は、人口38,263人、16,045世帯、面積は632.5平方キロメートルとなっております。
 本市は、高知県から愛媛県にかけて海岸線を結ぶ国道56号線が市の中央を横断し、南へは足摺岬に続く国道321号線、北東方面には、四国山間部を走る国道439号線、北には、四万十川沿いに愛媛県側に続く国道441号線というように国道が放射状に走る、幡多地域の交通の要の地点でもあります。
 両団体は、合併する他の団体等と同様、深刻な財政危機を克服するためにはどうしても合併は必要との考えから合併に踏み切りましたが、四万十川の環境保全はもとより、四万十川を中心とした観光振興による交流人口の増加といった共通の目的を持っており、合併し一つの公共団体となることにより、より効率的に事業の推進が図られていくのではないかと考えています。
 また、四万十市を南北に、四万十川に沿って走り愛媛県に続く国道441号線は、南予から太平洋に続く幹線道路であり、その道路整備が課題でありましたが、合併による関連道路整備により、整備が進み、愛媛県や中国地方との交流の拡大が図られ、四万十市が四国西南の中核として大きく発展する可能性が生まれてくるのではと期待をしています。