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全国都市監査委員会


 山口県 山陽小野田市(さんようおのだ)

 明治14年、我が国で初めての民営セメント会社である小野田セメント(株)が設立され、商工業都市として発展してきた人口約45,000人の小野田市と平成11年に山陽新幹線厚狭駅が開業するなど、県西部の交通の要衝に位置する人口約23,000人の厚狭郡山陽町が、平成17年3月22日に合併し、山陽小野田市が誕生しました。
 本市は山口県の南西部に位置し、南は周防灘に面し、東は宇部市、北は美祢市、西は下関市に接している。北部一帯は標高200〜300m程度の中国山系の尾根が走り市境を形成している。中央部から南部にかけては丘陵性の台地から平地で、海岸線一帯はほとんどが干拓地となっている。市域のほぼ中央部を山陽自動車道宇部下関線がまた、それを挟むように国道2号と国道190号が東西に走り、これらと交差して国道316号線、主要県道が南北に走り、県北部に連絡している。鉄道はJR山陽新幹線を軸に山陽本線、小野田線、美祢線が各方面に連絡するなど、県南西部の交通の要衝となっている。

「産業・経済」
 この地は、古くから産炭地として栄えたが、現在は沿岸部を中心に工業が立地、北部は米作を中心とした農業地帯となっている。近年の高齢化の進展により、総農家戸数は減少傾向にある。経営耕作地面積は、約1,000haで90%以上が「田」であり、農業総生産額は約22億円となっており、米の生産が約半分を占めている。
 漁業は、沿岸・近海漁業が中心で、海苔の養殖、あさり稚貝放流などの栽培漁業も行われている。

「工業」
 石油コンビナートを中心に化学、機械等の工業が沿岸部に立地し、近年では、内陸部においても企業団地が整備され企業誘致に取り組むとともに、市内の四年制理科系大学との産業連携を推進するなど、高度技術産業集積地域の一角を形成している。

「商業」
 商店数、年間販売額ともに減少傾向のある。特に近年は郊外の主要幹線沿いへの大型店舗の進出、コンビニエンスストア、ディスカウントストア等の新しい業態の店舗の進展などにより既存商店街は衰退傾向にある。

「文化・観光」
 きららビーチ焼野は「日本の夕日100選」に認定された夕日の名所で海水浴や潮干狩り、観察学習などができる。厚狭川河畔寝太郎公園は「寝太郎物語」にちなんで、千石船の公園、わらじの公園、桶の公園、砂金の公園、ゆめ広場の5つのエリアで構成され、四季折々の花も楽しめる総合公園となっている。
 その他、江汐公園、竜王山公園、物見山総合公園、石山公園、塚の川古墳公園、妙徳寺山古墳、長光寺山古墳、松嶽山正法寺、江汐温泉、湯ノ峠温泉、梶汐湯、ゴルフ場6ヶ所、オートレース場などがある。