佐野市は、日光例弊使街道の宿場町として栄えた旧佐野市、一瓶塚稲荷の門前町として栄えた旧田沼町、ドロマイト生産日本一を誇る「鉱都」旧葛生町が合併し、平成17年2月28日に誕生した都市です。かつての伝統文化を受け継ぎながら新たな市としての大きな飛躍を目指すことになります。
栃木県の南西に位置し、東京から70km圏域にある面積356.07km2、人口約127,000人の都市です。鉄道網としてJR両毛線が東西に、東武佐野線が南北に走り、佐野駅で連結しております。道路網としては、南部には国道50号がとおり、東北自動車道の佐野藤岡インターチェンジが設置されています。また国道293号が市域を貫き、北関東自動車道のインターチェンジと連結される予定であり、交通の要衝として、産業立地条件の一層の向上が期待されております。新市は、このような恵まれた交通体系を背景に「交流拠点都市」としての発展を目指すこととなります。現在は、佐野新都市開発整備事業が進められており、生産・流通・研究開発の拠点地区として、時代に即応した新しい「佐野市」の一層の発展が期待されています。
佐野地域の歴史は古く、万葉集東歌にも詠まれております。また、天慶の乱(940年)で平将門を破り栃木・群馬両県にわたって勢力を誇った藤原秀郷、江戸時代中期に「田沼時代」を創出した田沼意次、自由民権運動と渡良瀬川鉱毒問題に命を捧げた田中正造など、歴史上でも重要な人物のゆかりの地でもあります。これらの歴史により育まれ、磨かれた1千年余の歴史を持つ天明鋳物や飛駒和紙、地芝居の牧歌舞伎など、有形・無形の文化遺産が今も受け継がれています。
佐野厄よけ大師など関東一円に著名な信仰・文化施設、伝統工芸品、収集保存された多くの美術品、佐野ラーメン、仙波そばに代表される人気食品、かたくりの群生地やゴルフ場などの観光資源も有しており、訪れる観光客も増加しております。
新「佐野市」は、恵まれた条件を背景に、産業、文化、観光の振興をはかり、他地域との連携を推進し、「交流拠点都市」としての更なる発展を目指すことになります。
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