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全国都市監査委員会


 長崎県 西海市(さいかい)
西海市 西海市は、平成17年4月1日に西彼町、西海町、大島町、崎戸町、大瀬戸町の5町が合併してできた、都市と農村の交流都市です。本市の人口は、34,544人(平成17年6月1日現在)、面積は241.94km2で、九州北西部の西彼杵半島に位置し、東は波静かな大村湾、西は外海の五島灘・角力灘に囲まれ、5つの有人島があります。風光明媚な地形を利用して、温州みかん(原口早生、岩崎早生)や長崎ビワの産地としても有名です。
 1562年、日本最初のキリシタン大名の大村純忠が西海町横瀬浦にポルトガルとの貿易港を開港したことから、この地域は南蛮貿易やキリスト教とのゆかりの深い歴史が始まりました。天正遣欧使節5人の中の1人、中浦ジュリアンの出身地でもあります。
 1818年から大瀬戸地区松島で石炭の採掘が行われ、1968年に崎戸炭鉱が閉山するまで、この地域には炭鉱の火が灯っていました。現在は、1974年に建造を開始した大島造船所や、1980年に発電を開始した石炭専燃100万キロワットの電源開発松島火力発電所などによって、造船と電力のまちとして活性化しています。
 観光面では、道の駅「さいかい」やみかんドームを中心にグリーンツーリズム事業が活発に行われ、都市と農村の交流が盛んに行われています。
 炭鉱の閉山遺構や豊かな海や山を題材とした「スケッチの町 崎戸」の絵画展や「伊勢海老祭り」などのイベントも、毎年多くの人でにぎわいます。このように西海市は、素晴らしい自然環境とそこに根づいた温かい人情味あふれた地域です。市内の至るところにある観光名所が、訪れる人たちを温かく迎える一方、新市では市民が健康で日本一元気なまちづくりを推進するため、保健、福祉、医療施設の整備を行い、市民の参画によって「人と自然が元気な力強い産業と交流のまち」を目指していきます。