平成17年3月22日、男鹿市、若美町の1市1町が合併し「男鹿市」が誕生いたしました。新市は、秋田県臨海部のほぼ中央、日本海に突き出た男鹿半島の大部分を占め、半島の最北端で北緯40度に位置する入道崎からは日本海を一望のもとに見渡すことができ、空と海とがダイナミックに交差する絶妙な景観を見せてくれます。
新市の人口は36,200人、総面積は240,80km2、県庁所在地の秋田市までの距離が35〜40kmと、経済圏、通勤圏となっています。東京からのアクセスは、秋田新幹線こまち−秋田駅−JR男鹿線経由で約5時間30分、航空機−秋田空港−秋田駅−JR男鹿線経由で約2時間30分です。
地形は、米代川と雄物川の運搬土砂の堆積によってできた砂州で、本陸とむすばれた陸繋島。西部は山岳地形、その周囲は海岸段丘となっています。気候は、冬期に日本海からの季節風が吹き付ける積雪寒冷地ですが、内陸部より降雪が少なく、比較的温暖な地域となっています。
本市は「東北を代表する観光地」として高い知名度を誇り、入道崎を筆頭に、戸賀湾・一の目潟・二の目潟、さらには奥羽山脈、青森県境までも眺望できる八望台。全山が芝生で覆われたなだらかな山容で、山頂の回転展望台からは八郎潟干拓地、日本海、さらに鳥海山、真山・本山の連峰を一望できる寒風山。海岸線は干潮時に海底の岩肌が露出するほどの浅瀬が200mほど続く鵜ノ崎海岸。地域まるごとが自然の宝庫ともいえます。農業も盛んで、稲作のほかには、メロン、ナシ、葉タバコなどの生産に取り組んでいます。中でも若美地区は、全国でも有数なメロンの生産地です。
そして、何といっても男鹿市を代表する伝統行事といえば「なまはげ」。千段の石段を積み上げることができずに追われた鬼の霊のたたりを怖れ、年に一度大晦日の夜に、里人が鬼に代わって里へ出でうっぷんを晴らしたと言い伝えられてきました。その昔、中国の前漢の時代から受け継がれてきた歴史は、新市になっても人々の心に根づいています。
新市の建設計画に描いた将来像は、「自然・文化・食を大切にする観光交流都市」であり、将来像を具現化するテ−マとしては@「郷土の誇りを全国へ活力あふれる産業づくり」A「いのち輝くいきいき福祉のまちづくり」B「人と自然が共存する暮らし潤う環境づくり」C「のびのび育む創造力あふれるひとづくり」D「地域の心を未来に引き継ぐ文化伝統のまちづくり」E「みんなが主役、ともに生き、ともに育む地域づくり」の6つを掲げています。
新市の最大の魅力である自然環境を生かしながら、「なまはげの心を全国へ」を合い言葉に、住民と行政がまちづくりに対しての認識を同じくし、互いに力を合わせ、豊かで住みよい地域共同社会の形成を進めていきます。
市章について
男鹿の文字を図案化したもので、円は大同団結をあらわし、左右の翼は飛躍発展をあらわす。
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