平成16年11月1日。8つの町村（城端町、平村、上平村、利賀村、井波町、井口村、福野町、福光町）が合併し、「南砺市（なんとし）」が誕生しました。

人口と世帯数
　富山県の南西部に位置する南砺市は平成12年の国勢調査によると、8つの町村の人口は60,182人、世帯数は16,892世帯となっています。平成7年の調査に比べて、世帯数はほぼ横ばいですが、人口は減少しています。
　また、年齢階級別人口割合は、年少人口は全体の13.5%、老年人口は25.6%と少子・高齢化が進行しています。

産業
　市の産業構造は、平野部と山間部では異なり、平野部はアルミニウム関連、橋梁建設、建築建材、機械製造を中心とした製造業、山間部では建設業や観光施設などのサービス業の就業割合が高くなっています。
　また、安土桃山時代から続く絹織物、300人の彫刻師を抱える日本一の木彫刻産業、また、多くのプロ野球選手が愛用している木製バットの製造など、地場産業の振興にも力を入れています。
　農業では、豊かな水と肥沃な土から生産される美味しい米の産地であるほか、干し柿、里芋、チューリップ球根など、山間地では、地域の特性を活かしたそば、赤かぶづくりが盛んです。

観光・イベント
　平成7年ユネスコの「世界遺産」に登録された合掌造り集落、情緒溢れる麦屋節やこきりこの調べが流れる民謡の里「五箇山」。家並が美しい「越中の小京都・城端」、版画家棟方志功の記念館「愛染苑」、古い町並みのそこかしこから木槌の音が響く「信仰と木彫りの里・井波」には、年間を通じて、多くの人々が訪れています。
　芸術的イベントでは、世界の演劇人により春・夏・秋に行われる「利賀演劇祭」、ワールドミュージックフェスティバルとして南砺の夏の夜を熱くする「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド｣、イオックスアローザスキー場を主会場に開催される声楽サマーセミナーがあります。 　　　
　また、シーズン期間の長いスノーバレー利賀スキー場をはじめ、市内には5つのスキー場があり、ファミリーから若者まで、スキーやボードを楽しむことができます。
　東海北陸自動車道のサービスエリアから利用できる「桜ヶ池クアガーデン」や庄川・小矢部川水系の温泉めぐりなど、四季を通じて、多様化する観光客の需要に応えています。

交通
　列車ではJR北陸本線高岡駅〜城端線により1時間弱で結ばれています。国道156号、304号、471号を南北軸に、主要地方道等の整備も進んでいます。
　最寄ＩＣは、北陸自動車道では、砺波ＩＣ・小矢部ＩＣ、東海北陸自動車道では福光ＩＣ・五箇山ＩＣがあり、中京圏・関西圏とは４時間弱で結ばれています。　
　また、富山空港へも、約1時間と比較的近距離にあり、多彩な産業や観光の発展が期待されています。