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全国都市監査委員会

 北海道 富良野 (ふらの) 広域連合
 富良野広域連合は、富良野市・上富良野町・中富良野町・南富良野町・占冠村の1市3町1村により構成され、平成20年9月1日に設立された。
 1897年(明治30年)三重県からの入植者が最初の鍬を入れ開拓の歴史が始まって以来、1899年富良野村戸長役場が設置され、富良野村が誕生し、その後、占冠村が辺富内(へとない)村(現在のむかわ町の一部)から分村、上富良野村・南富良野村がそれぞれ富良野村より分村、上富良野村から中富良野村が分村し、現在の圏域を形成している。
 この圏域は、恵まれた自然環境や歴史的背景からも、つながりが非常に強く、古くから一体的に発展しており、近年は圏域を取巻く情勢は日増しに大きく変化し、行政に対する課題も少なくありません。
少子高齢社会、情報通信技術の進展、国際化への移行や環境問題、教育問題等市町村の枠を越えて、より高度で広域的なものになっております。
 こうしたなかで、多様化、高度化する住民ニーズに対応する施策の展開や、地方分権の受け入れ体制の整備も含め、今後の圏域のあり方をどうすべきか等様々な検討を重ね、広域連合で処理することが可能な事務事業をまとめ、
   1.し尿、浄化槽汚泥及び生ごみ処理並びにその処理施設に関する事務
   2.公共串内牧場に関する事務
   3.消防に関する事務
   4.学校給食共同調理場の設置、運営及び管理並びに学校給食の配送に関する事務
 以上の4つの事務事業を富良野圏域で広域的に連携し進めるため、平成21年4月1日より事務事業を開始したところであります。
 市町村合計面積 2,183.68K㎡ 合計人口 46,673人(平成20年10月末現在)
 北海道のへそ(中央部)に位置し、東に十勝岳連邦の主峰十勝岳(2,077m)をはじめ、上ホロカメトック山、下ホロカメトック山、富良野岳など1,600mから1,900mの山々が連なり、西には夕張山系に属する夕張岳(1,688m)、芦別岳(1,727m)などが並び、この2つの山脈に挟まれて南北に伸びた平坦地は、富良野盆地を形成し、山脈から流れ落ちる融水は石狩川水系空知川となり、この圏域の重要な柱である農業の源にもなっております。
 盆地の平坦な地域の標高は170m~200mで東部山麓台地の標高は250m~450mです。
 中央山脈に囲まれた地形のため、日中と夜の気温差、冬と夏の気温の差が大きく、内陸気候が顕著なところです。年平均気温は6℃~7℃ですが、冬は-34℃、夏は36℃の記録もあります。
 寒暖の差を生かした恵まれた自然環境で、水稲・畑作を中心にメロン・スイカ・イチゴ等果物から野菜まで幅広く耕作されている地域でもあります。
 また、道路は滝川市を起点として道東に至る国道38号が富良野市・南富良野町を縦貫し、旭川市から圏域5市町村を縦貫し浦河町に至る国道237号、占冠村から南富良野町を経由し道東に至る高速道路(道東自動車道)が建設され、旭川から帯広に抜ける地域高規格道路旭川十勝道路富良野道路が現在工事を着手したところであります。