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全国都市監査委員会

 兵庫県 公立八鹿病院 (こうりつようかびょういん) 組合
 公立八鹿病院組合は、兵庫県北部に位置し、養父市と香美町の1市1町により設置されており、地方自治法に基づいた「特別地方公共団体」の「一部事務組合」です。
 本組合の沿革は昭和21年に開院した日本医療団八鹿病院が、昭和24年に八鹿町国民保険直営の病院になり、昭和32年4月5ヶ町で設立した公立八鹿病院組合に運営が移管され現在に至っています。
 組合で共同処理する事務は病院・結核・介護老人保健施設・看護専門学校・訪問看護ステーション・居宅介護支援事業など多岐にわたり、当初、施設は八鹿病院(125床)と村岡病院(25床)でありましたが、今では公立八鹿病院(420床:平成19年竣工)、公立村岡病院(50床:平成3年竣工)、看護専門学校(定員90名:平成4年開校)、老人保健施設(入所定数98名:平成4年開所)、南但訪問看護センター(平成5年開設)、朝来訪問看護ステーション(平成10年開設)、居宅介護支援事業所(平成13年開所)むらおか訪問看護ステーション(平成15年開設)の8施設があり、総職員数は763名となっています。
 但馬2次医療圏の西南部を診療圏域とし、保健・医療・福祉の充実と地域連携を進めており、地域完結型の医療を目指しています。
 しかし、最近の医療事情は国の医療費抑制に伴う診療報酬の減少や医師不足によるマンパワー不足等で経営環境は激変し、20数年続いていた黒字経営が今や深刻な状況にあり、より柔軟で迅速な対応が求められています。
 このような背景のもと19年度末に総務省は、経営効率化、再編・ネットワーク化、経営形態の見直しの視点から「公立病院改革ガイドライン」を策定し、20年度末を期限に病院毎の改革プラン提出が義務づけられました。
 当組合でもプラン検討委員会を設置し①地域の医療機関との連携推進②医療安全管理体制の強化③医師確保対策④経営健全化の推進など但馬医療圏の中核病院として、数値目標が達成できるように努力しています。
 また、改革のひとつとして、今まで構成市町の市長が組合の管理者もあわせて務めていましたが、迅速で効率的な組合組織の運営と権限の強化を図るため、20年10月から専任管理者を選任いたしました。